ボスとの因縁は断ちました。報酬をもらい、名声も上がり、人生の目的である個人クエストは解決しかけています。共にレベル4まで成長したルーパスとレイチェルにとって、傭兵として、つつ王子とえつお姫団の一員として生きていく理由は失われつつあります。

やつの最後の一言は気になるけどね。
手元には地図があります。宝の島と思われる2枚の地図です。引退を間近にした2人の最後の冒険としてはちょうどよいのではないか?と私たちは考えました。

こっちの島にしよう。もう一方は90番台のシナリオで、きっと難しすぎるよ。
レイチェルは、以前に大敗して以来リトライしていない、別の90番台のシナリオのトラウマから、抜け出していないようです(笑)
大休憩と小休憩
以前に休憩についてでも書きましたが、休憩には二つのオプションである「大休憩」と「小休憩」があります。
「大休憩」と「小休憩」の大きな違いのひとつは、「大休憩」は自分のラウンドをまるまる1つ費やさないといけないのに対し、「小休憩」は自分のラウンドは通常通り行動できます。
私が「小休憩」ではなく「大休憩」を選ぶのは、たいていはHPや装備アイテムの回復を目的とすることが多いです。しかし今回は、「大休憩」の、「まるまるラウンド1つを費やしてしまうこと」がデメリットではなくメリットになったケースでした。
街イベントと野外イベント

じゃあ、街イベントは私が読むね。おいしそうな食事を勧められたよ。

それは食べるでしょ!
じゃあ、野外イベントは私が読むよ。アイノックスの部隊と人間の部隊の戦闘に出くわしたわ。どっちに与する?

ルーパスはアイノックス、レイチェルは人間。難しい選択だね。

両イベントの結果、それぞれの攻撃修正カードに、呪いのカード(攻撃ハズレカード)と祝福のカード(ダメージ2倍カード)が1枚ずつ追加されることに。
さらにハズレカードの確率があがったわ。

×2の確率も上がってるから(笑)
前回にも書きましたが、最近のレイチェルはハズレカードを引きまくっているのです。レイチェルのトラウマその2です。
戦闘シーン
このシナリオは、ファンタジーのお約束、島と言えば宝の島でしょ?にふさわしく、しめて50ゴールド以上のお金がばらまかれてるマップでした。


金貨トークンが足らなくなりそう。ああ、もちろん、宝箱も取るよ!

エリートもそこそこいるから、これが最後の冒険になりそうね。
レイチェルは、あと3体のエリートを倒せば引退です。ですが、2キャラクターに対して敵は15体以上。勝利条件は敵の全滅。なかなかに厳しい設定に思えました。

熊ってさ、ルーパスより素早くて苦労するんだよねぇ。

シャーマンは防御4ね。これが本当にうっとおしい。
これらの懸念が現実のものになりました。1枚目のタイルで前線で敵の攻撃を受ける役になったルーパスが、集中攻撃を受け止めきれずに、早々に手札を消費してダメージを消化することになったのです。
終盤であれば、手札をバーンしながら戦うのが有効です。しかし、序盤のバーンは極端に手札の寿命を縮めます。

これは、一気にきびしくなっちゃったなぁ。

あきらめないで!(再び真矢みき風)
体力増強薬を使ってカードを回収。2ラウンド連続でこの能力を使用!

攻撃修正カードの引きもよく、神がかったダメージ。なんと2ラウンドでぴったり3体の敵を倒してしまいました。

オホホホホ~
大休憩で延命を図る
とはいえ、序盤で何度かカードをバーンしてダメージを回避したことが響き、最後の部屋を開ける前に、ルーパスの手札がすでに尽きかけてしまいました。

敵はあと3体で、手札は残り3枚・・・あとはレイチェルの攻撃だのみ。最後は熊とレイチェルのガチンコ勝負かもね。

やってやるわ。

生きていればダメージを受けることはできるから、攻撃は諦めて、接敵した状態で大休憩することで、延命を図るよ。
3枚しかありませんので、手札を使うことは寿命を縮めます。また、レイチェルには「ルーパスと接している敵にはダメージ+2ボーナス」というカードが多いため、ルーパスが生きていることの意味が大きいのです。

基本、私の方が速いからね。扉を開けるわよ。
ルーパスの行動は
- 2枚使って行動→手札1枚に
- 大休憩→手札2枚に
- 2枚使って行動→手札0枚に
- 大休憩→手札1枚
- 手札不足で倒れる
小休憩だと2ラウンド行動して終わりですが、大休憩することで4ラウンドまで寿命を延ばせます。

とりえあえず2枚使って行動。攻撃力5のカードが残っててよかった。

ひたすら攻撃。ボーナスのせのせ。移動は攻撃を受けないように。

敵の攻撃を受けるのはまかせて。2枚使って最後の行動。攻撃力5のカードで1体のとどめを刺せた!
次のラウンドは再び大休憩。これで手札に1枚しか戻せないから、その次のラウンドの冒頭で倒れる。

では、ルーパスの最後のラウンド。あとはHP8残ったこの熊だけど、毒を入れてあるから、ダメージ補正で+1出れば倒せるよ・・・えい!+1!

やった~生き延びた~~!宝箱は取れなかった~(笑)
宝の島なのに、お金は1回しか拾ってない。

何しにに来たのって感じよね(笑)
引退へのカウントダウン
二人の最後の冒険になるかと思っていたこのシナリオ、なんと個人クエストの進捗はそれぞれ19/20になるという展開。このシナリオのクリア自体も奇跡的でしたが、もう1シナリオだけ、こちらも奇跡的に引退が延びることになりました。
雑談:ロストワールド(青い鳥文庫)
以前にも書いた甥っ子ネタですが、漫画の「ビースターズ」をプレゼントする際に、小説をセットに渡すことにしました。彼は小さなころから恐竜が大好きなので、定番中の定番、コナン・ドイルの「ロストワールド」にすることにしまた。
「ロストワールド」はいくつもの版がありました。「試し読み」で読み比べてみると、講談社青い鳥文庫で出版されていた、この「ロストワールド」が、挿絵もよく、訳文も子供にとって一番読みやすく思えました。
出だしの文章を比べると
彼女の父親のハンガートン氏ときたら、この世でもっとも鈍感な人間だ。見ばえのしない外見は、身づくろいのへたくそな南洋のオウムそっくりだ。
講談社青い鳥文庫 ロストワールド(https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000209590)
彼女の父親のハンガートン氏はまったくの鈍瞎漢である。鳥のインコのように軽佻浮薄で粗放な性格。
創元SF文庫 失われた世界[新訳版](Amazonの試し読み)
グラディスの父親のハンガートン氏は、まったくもって、この世でいちばん鼻持ちならない人物であった。ふわふわの羽根がご自慢のバタンインコみたいなむさくるしい身なりの人物で・・・
光文社古典新訳文庫 失われた世界(Amazonの試し読み)
光文社古典新訳文庫の文章も読みやすくてよかったのだけれど、表紙や挿絵の素敵さで講談社青い鳥文庫に軍配!
と思ったら、2015年に出たこの本、再販されておらず、もう新品は流通してないんですね。新品だとプレミア価格の2,500円(定価は858円)くらいになっています。グルームヘイブンと同じかよ!と思いながら、最後の望みの綱の紀伊国屋書店に電話です。
ありませんでした。
こりゃだめだ、ということで中古で購入。状態は「良い」でしたが、新品と見分けがつかないレベルの本が来て満足!
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