英語版なら2.5万円
2021年4月現在、日本語訳版グルームヘイブンは再販されておらず、プレミア価格の6万円前後で売られています。こんなに面白いゲームなのに、売ってないからできないなんて、もったいなさすぎると思う訳です。
しかし、英語版であれば2.5万円程度でAmazonなどで入手可能です。
さらには、アメリカのAmazon.comからなら、本体$100以下+送料$95くらいです。
日本語はシナリオブックだけでもよくない?
実際にある程度プレイすると、シナリオブックさえ日本語であれば、カード等は英語でも問題ないのでは?と感じます。いや、ダークファンタジー風の世界観には、英語の方がむしろ雰囲気が出る気さえします。
でも、グルームヘイブンはストーリーを追うのも楽しみのひとつなので、シナリオブックはやはり日本語で読みたいですよね。
そこで、「機械翻訳したシナリオブックでプレイすれば?」という訳です。近年の機械翻訳の精度は本当に素晴らしいですから。
そもそも、1回のプレイで必要なシナリオブックのページは1ページ
シナリオブックは120ページにもなる冊子ですが、1回のプレイで必要なページは1ページ程度です。もっと言えば、それ以外のページは「まだ読んではいけない」のです。
ですので、その1ページだけ、プレイ毎に機械翻訳していけば十分です。これなら全然いけるんじゃない?と思います。
手順は簡単
- BGGから英語版シナリオブックのPDFを入手する
- 今回のプレイに必要なページだけを切り出す
- PDFをWordファイルに変換
- DeepLの機械翻訳にかける
- ※単にPDFからDeepLに文章をコピペするだけでもOK
BGGから英語版シナリオブックのPDFを入手する
海外のボードゲームサイトサイトBGG(Board Game Geek)のフォーラムやアップローダには、世界の有志がアップした様々なサポートファイルが掲載されています。中には、グルームヘイブンの作者自らが追加のシナリオをアップしたりしているほどです。
英語版のシナリオブックのPDFもあります。

まずは、(ユーザー登録して)ここからPDFをダウンロードします。
今回のプレイに必要なページだけを切り出す
次にWordファイルに変換しますが、全ページを一気に変換することはできません。
シナリオブックは120ページありますが、プレイ毎に必要なページは1~2ページです。そのため、必要なページだけ、PDFを切り出すことにします。PDFのページの切り出しにはなんらかのツールがいりますが、個人的にはpdf_asをお勧めしておきます。

今回は、初回プレイであると仮定して、2ページから3ページを切り出しました。

PDFをWordに変換
Adobeの公式ページでPDFをWordファイルに変換できます。

こちらは変換後のWordファイル。なかなかの再現度です。
ただし、変換したままのファイルだと翻訳時にサイズが大きすぎると怒られるので、Wordで開いて、やたら大きな背景画像を削除しておきましょう。

DeepLの翻訳にかける
翻訳サイトの断然のお勧めは、高い精度を誇るDeepL。Google翻訳も悪くありませんが、自然な文章としてはDeepLの方が上です。DeepLはWordファイルを直接翻訳にかけられますから、らくちんです。
上の方のボタンの「.docx & .pptxファイルの翻訳」に切替えて、Wordファイルをドロップ!あとは勝手に翻訳してダウンロードしてくれます。

改ページはずれますが、ばっちりです!プレイ前に、これを印刷しておきましょう。
これで、ストーリーはばっちりです。この印刷だけでも十分ですが、英語のシナリオブックと対照しながら見れば完璧です。
単にPDFからDeepLにコピペするだけでもOK
Wordファイルへの変換が面倒であれば、PDFから文章をコピペするだけという手もあります。

DeepLによる冒頭の翻訳文はこんな感じです。
世界の果てにあるGloomhavenに来た理由が何であれ、その単純な事実は決して変わることはない。傭兵は空腹では戦えません。
だから、赤いマントを羽織り、10年分の金の宝石を身につけたヴァラスの女性、ジェクセラがスリーピングライオンであなたに近づき、泥棒を追跡して盗品を取り返してくれれば10金貨を支払うと申し出たとき……まあ、酔いを覚ましてツケを払い始めるにはちょうどいい口実のようだ。
DeepL翻訳より
素晴らしい!
ちなみに、Wordにも翻訳機能があって、Wordで開いて翻訳させると・・・
あなたのグロミングヘイブンに来た理由が何であれ、世界の端に出て、その単純な事実は決して変わらない。傭兵 は 空腹時に戦うことはできません。
だから、赤いマントと10年間食べ続けるのに十分な金の宝石を身に着けているヴァラートの女性、ジェクセラがスリーピングライオンに近づき、泥棒を追跡し、いくつかの盗まれた商品を取り出すためにあなたに10枚の金貨を支払うことを申し出るとき.まあ、それは落ち着いてあなたのタブを返済し始めるのと同じくらい良い言い訳のように思えます。
Wordの翻訳機能
思ったより、悪くないです。最後の「それは落ち着いてあなたのタブを返済し始めるのと同じくらい良い言い訳」は意味不明ですね。DeepLでは「酔いを覚ましてツケを払い始めるにはちょうどいい口実」になっています。
Google翻訳では・・・
ここ世界の端にあるGloomhavenに来る理由が何であれ、その単純な事実は決して変わらないでしょう。傭兵は空腹で戦うことはできません。
それで、赤いマントと10年間あなたを養うのに十分な金の宝石を身に着けているヴァラスの女性、ジェクセラが眠っているライオンであなたに近づき、泥棒を追跡して盗品を回収するために10枚の金貨を支払うことを申し出ます…まあ、それは落ち着いてあなたのタブを完済し始めるのと同じくらい良い言い訳のようです
Google翻訳
こちらも悪くはありませんが、DeepLの方がより自然ですね。
特に「眠っているライオン」になっている箇所ですが、これは人間だと「眠れる獅子亭」などと翻訳する、酒場の名前です。機械翻訳ですと、こういった固有名詞の箇所を無理に訳そうとして、全体の文章が分かりにくくなることが多いです。DeepLでは「スリーピングライオン」とカタカナのままに残してくれています。
英語版グルームヘイブン+機械翻訳シナリオブックでもプレイできる!
いかがでしょうか?
もちろん、日本語訳版が入手できるのであれば、その方が良いかもしれませんが、英語版グルームヘイブン+機械翻訳したシナリオブックでも、ちょっとでも英語があると無理!っていうことでもなければ、問題なくプレイできると思います。しかも、安く。
なお街イベントや野外イベントの文章はこちらをどうぞ。カード番号からテキストを探せます。DeepLにコピペで訳せます。
個人クエストカードや戦闘任務カードは、文章も短いし、やはりアークライトさんのサイトから日本語版をダウンロードすることもできます。
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